陥入爪(巻き爪)とは
陥入爪(かんにゅうそう)とは、巻き爪などが原因で爪の端が皮膚に食い込んで炎症を起こしている状態で、痛みや腫れ、感染を伴うことがあります。
主に足の親趾に見られ、不適切な爪の切り方や圧迫する靴の着用などが原因で起こります。
陥入爪(巻き爪)の予防法
- 正しい爪切りを行い、角を丸くするスクエアオフカットを心がける。
- 日常的に足のお手入れをして、皮膚のキズや感染を防ぐ。
巻き爪の治療法
保存的治療:爪の端と皮膚が接する部分を保護する方法や、矯正具による爪矯正法があります。
外科的治療:陥入している爪の端と爪を作る組織を半永久的に除去し、爪の幅を狭くする根治的治療があります。フェノール法などの侵襲の少ない方法が行われます。
保存的治療
テーピング法:爪と皮膚の間にテープを貼り、爪が皮膚に食い込むのを防ぎます。
コットンパッキング法:爪と皮膚の間にコットンを挟み込むことで、圧迫を和らげ炎症を抑えます。
ガター法(チューブ):チューブを爪と皮膚の間に挟むことで、爪の食い込みを防ぎます。
爪矯正法:爪の形状を矯正して食い込みが生じないようにします。
当院の巻き爪矯正法:そがわ式爪矯正法
そがわ式爪矯正法とは
香川県そがわ医院の十川秀夫医師が考案した革新的な巻き爪・陥入爪の矯正方法です。
この方法は、従来の矯正法(超弾性ワイヤー法、VHO法、ツメフラ法など)と比較して様々なタイプの爪の問題に対応できる幅広い適応力が特徴で、短い爪や親指以外の小さい爪、肉芽を伴う炎症の状態(重度を除く)でも治療が可能です。
矯正力が強く、比較的安価で疼痛も少なく行えることがメリットです。複数回のワイヤー追加装着が必要なことがあり、やや頻回の通院が必要な場合があります。
ワイヤー矯正後の巻き爪の改善度
個人の爪の状態や矯正方法によって異なりますが、一般的には以下のような経過が期待できます。
施術数日:爪の巻きが軽くなり、疼痛の軽減が期待できます。
2週間後:爪の巻きが徐々に矯正され、形状が改善されます。
3~4ヶ月:ワイヤーの交換を行いながら、徐々に爪の形を改善していきます。この期間は矯正の進行具合に応じて調整されることが多いです。
半年から1年:継続的な治療とワイヤーの調整により、巻き爪が根本的に改善されることを目指します。
巻き爪矯正法における共通の問題点
- 爪が割れることがある
- 爪を引っ張られることによる違和感
- ワイヤーの外れや緩みの可能性
- 爪の一部を削ることや表面に硬化剤を塗布する必要がある
治療費
- 一般診察料(保険診療)
- 処置料+ワイヤー(約6,000円)(自費)
上記の①+②となります。
※ご不明な点がありましたらお問い合わせください
外科的治療
爪矯正がうまくいかない場合は爪を切除する外科的治療を選択します。
フェノール法:爪の一部を除去し、フェノール溶液を塗布して爪が再び生えないようにする方法です。
全抜爪:爪を完全に抜く方法です。重度の変形や炎症がある場合にのみ行われます。原則的に行いません。
治療後について
母趾への体重のかかり方を調整することは、症状の軽減や再発を防止するために重要です。
適切なフットウェアの選択
足に合ったサイズの靴を選び、特に爪に圧力がかからないように注意します。靴の先が広く、柔らかい素材でできているものが望ましいです。
インソールの使用
足のアーチを支えるインソールを使用することで、足全体から母趾に適切に体重が分散され、爪への圧力を調節します。
正しい歩行法の習得や靴の調整
歩行時に足の指に適度な力が伝わるように、正しい歩き方を心がけます。足の形に合った靴を選び、必要であればインソールなどで足の骨格の歪みやバランスを調整します。
足のアーチを支えるインソールを使用することで、足全体から母趾に適切に体重が分散され、爪への圧力を調整します。
ストレッチと強化運動
下肢の筋肉を強化し、柔軟性を高めることで、歩行時の体重のかかり方を改善して正しい歩行法を習得します。
定期的なフットケア
足を清潔に保ち、適切な保湿を行うことで、皮膚の柔軟性を保ち、爪が皮膚に食い込むのを防ぎます。
巻き爪でお悩みの方は小牧いとう整形外科へ
痛みの原因を正確に突き止め、
一人一人に最適な治療を行います
医療は早期発見・早期治療が大切です。
痛みに気付きながら「これくらい大丈夫…」と放置してしまうと、より症状が悪化したり痛みが慢性化してしまう事も。
当院では痛みの原因を正確に突き止め、一人一人に最適な治療を行います。
どんな些細な事でもかまいません。身体に痛みや違和感を覚えたら、お気軽にご相談ください。