院長プロフィール
院長 伊藤 岳史 Takashi Ito
1976年生まれ
名古屋大学医学部を卒業後、トヨタ記念病院の研修医を経て医師になり整形外科一筋。数多くの外来や手術、臨床研究など様々な現場を経験しました。
直近では春日井市『あさひ病院』の関節外科部長を務め、主に肩、肘、膝関節、スポーツ障害の治療を担当し、春日井市や小牧市の少年野球チームでメディカルチェックや医学講座を実施。
またJリーグ湘南ベルマーレの元チームドクターとしてプロスポーツ選手の治療にも携わってきました。
そして、2022年5月に小牧市久保一色で「小牧いとう整形外科」を開院いたしました。
地域の皆さんに安心して診療を受けていただけるように頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。
院長経歴
2001年 名古屋大学医学部医学科卒業
2001年 トヨタ記念病院 研修医
2003年 名古屋大学整形外科 入局
2003年 静岡済生会総合病院 整形外科
2008年 相模原協同病院 整形外科
2009年 神奈川県立汐見台病院 整形外科
2011年 あさひ病院 整形外科
2011年 あさひ病院 関節外科医長
2019年 あさひ病院 関節外科部長
認定学会・所有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科認定医
日本スポーツ協会スポーツ医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
「整形外科一筋」の医師人生
簡単に自己紹介をお願いします。
はじめまして!院長の伊藤岳史です。
2022年5月に小牧市久保一色で『小牧いとう整形外科』を開院しました。よろしくお願いします!
今までの経歴を教えてください。
2001年に名古屋大学を卒業してからトヨタ記念病院で研修医を終え、2003年に整形外科医として働き始めました。
前半の10年間は外傷や一般整形外科を中心に治療に当たり、一人前になるために必死に勉強しました。脊椎疾患の治療を任される機会も多く、たくさんの脊椎手術を行っていました。
朝から深夜まで外来や手術に明け暮れ、とても忙しい日々でしたが、そこで得た知見や経験が整形外科医としての自信につながりました。
後半の10年間は、肩や膝、肘、股関節や足関節に対する関節鏡手術から人工関節手術まで関節外科を中心に治療を行い、合計1,000例以上は手術を行ってきました。
整形外科とはどういう科ですか?
そうですね。
整形外科は運動器の専門科です。
あらゆる骨・関節・筋・腱・靭帯を対象としていますので、頭や内臓器以外の全身を診ます。
交通事故や怪我、繰り返す負担による慢性的な障害や加齢による疾患、リウマチなど内因的な原因もふくめて、扱う疾患はとても多いです。
症状も軽いものから重度のものまで、様々で診断には経験が必要です。
体のどこであろうとも、どんな些細な症状でも結構ですので、気軽に相談してほしいですね。
手術をせずに治す喜び
小牧いとう整形外科の診療方針を教えてください。
数えきれないほど多くの手術を経験して見えてきたものがあります。
それは「手術をせずに治す喜び」です。
診察の結果、手術以外の選択肢が無い方ももちろんいらっしゃいます。
しかし、本当は手術をせずに治せる可能性があるケースも現実には少なからずあるのです。
例えば、膝の軟骨がすり減って痛みのあるシニアの方や、肩を痛めてしまったスポーツ選手。
その人たちの痛みの根本的な原因は、身体の使い方が悪かったり、患部ではなく別の部位が悪かったということもよくある話なのです。
私は症状の根本的な原因を正確に突き止め、一人一人に最適なリハビリの提供に力を入れていきたいと思っています。
理想の医療の追求に、MRIの導入は絶対に欠かせなかった
開業にあたり、MRIも導入されたそうですね。
はい、MRIの導入は今回独立するにあたって最もこだわった点です。
とても高額な機器ですので、周囲からは「冷静になれ!」とアドバイスいただくこともありました(笑)
しかしこれだけは絶対に譲れませんでした。
なぜそこまでMRIにこだわられたのですか?
先ほど申し上げた「痛みの根本的な原因を正確に突き止める」という私のモットーを実現するためにはMRIが欠かせない存在だからです。
MRIでしか見えない世界があります。
例えば、肘が痛いという患者さんが来られた場合。
MRIで診ればその原因が軟骨が潰れているから、と正確に診断できます。
しかし、もしレントゲンしか無ければ限られた情報しか分かりません。
もちろんレントゲンやエコーで分かることもありますが、それらは診る医師によって判断が別れてしまったり憶測が入る余地が残ってしまいます。
その点、MRIは誰が診ても確実で客観性のある結果が出せます。
患者さんのために、MRIで問題に素早くアプローチしたい
例えば、もしMRIが無かったら。
腰が痛いと来院された患者さんの根本的な痛みの原因が不明確ゆえに「ギックリ腰かもしれないので、少し様子を見てみましょう」となるかもしれません。
でも1週間経っても2週間経っても痛みが消えない。実は痛みの原因はヘルニアだったとしましょう。
もしその時MRIがあれば最初の診断の時点で原因が判明し、すぐに適切な治療に移ることができたのに。私はそういう機会を減らしたい。
患者さんのためにもMRIで問題に素早くアプローチしたいのです。
なるほど。
どうしても判断しかねる時だけMRIのある大きな病院に任せればいいという意見もあります。
ですが、それでは患者さんの負担が大きすぎます。
ただでさえ痛いのに、クリニックに行ってさらに別の病院に行かなければいけない。
面倒くさくて病院に行くのを諦める人も出てくるでしょう。
だから私はMRIを導入し、大きな病院に劣らない設備を整えることで患者さんの手間を減らしたい。
わざわざクリニックから病院にハシゴしなくても、当院に来れば完結する。そんな環境を作りたいのです。
リハビリテーションの素晴らしさを伝えていきたい
MRIの他にも力を入れていることはありますか?
特にリハビリには力を入れていきたいと考えています。
昨今のリハビリテーションの発展は目覚ましいものがあります。
診察やMRIで得た情報を基に、各々の関節や筋肉の動きを頭の中で想像し、リハビリメニューを決定していきます。
その判断と理学療法士の職人技がぴったりとはまれば、きっと効果を発揮するでしょう。
また、リハビリはケガをした人が行うもの、という印象が強いかもしれません。
しかしリハビリはケガをした人だけでなく、まだそこまで痛みが顕在化していないシニアの方々にこそ受けていただきたいという個人的な想いがあります。
「ちょっと腰が痛い」
「ちょっと関節が痛い」
「でもすぐ治っちゃった」
まだ元気なシニアの方々がこれらのかすかな痛みを放置していると、それは5年後10年後の大きな痛みにつながる可能性があります。
ですから、まだ症状が軽いうちに一度ご来院いただき、体の動かし方や生活習慣を見直す機会にしてもらえたら嬉しいです。
整形外科医として「痛みを治す」だけではなく、リハビリを通して「未然に痛みを防ぐ」ということも啓蒙していければと思います。